カラカラと風車が回り、荒々しい岩場の合間から硫黄の臭いが立ち込める様子は浄土や地獄に例えられるほどの雰囲気を醸し出している恐山。
現世と来世を繋ぐ場所と呼ばれる恐山での心霊体験とは!?
イタコの口寄せって!?そんな謎多き恐山の真実に迫ってみました!
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恐山で心霊現象に遭遇!?
比叡山、高野山とともに「日本三大霊場」に数えられる“恐山”
立ち込める硫黄臭と荒涼とした風景により、この世よりもあの世に近い場所と呼ばれています。
また恐山には多くの“心霊スポット”の噂がありますね。
そもそも恐山は「死者の霊が集まる所」とされており、この世に未練を残し、成仏できない霊が沢山いるのだそうです。
その霊たちが起こすと言われている代表的な例を挙げてみました。
- 宿泊者が夜、境内にある恐山温泉に入浴した際、霊を見たという事例報告。
- 恐山参拝中に頭痛・めまい・寒気に襲われる。
これをお読みの方の中にも、恐山を訪れて恐怖体験をされた方がいらっしゃるかも知れませんね。
何と言っても日本三大霊場の一つですから、何があっても不思議ではないのかも。
■心霊スポット恐山の動画(後半部分)
■恐山心霊スポットと呼ばれる、朱い塚(あかいつか)
実は恐山はパワースポットだった!?
恐山名水の湧水
彷徨える霊たちが集まるといわれている恐山ですが、その反面、パワースポットとしても有名だったりします。
その所以は「恐山を訪れると一度死を経験し、そして生まれ変わる事にある」と言われているからだそう。
確かにあの世を彷彿とさせる恐山全体のエネルギーで一度死を体験し、生まれ変わって恐山を後にすることで、迷いを捨て新しい自分に生まれ変わる、という意味合いがあるのかもしれません。
特に恐山街道にある途中の湧水(湧き冷や水)はパワーが豊富と言われており、「一杯飲めば10年、二杯飲めば20年、三杯飲めば死ぬまで若返る」と言われるほど。延命長寿を願いながら、恐山のパワーを全身に吸収するイメージでゆっくりと味わってみるのがポイントです☆
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イタコの口寄せ 時期と料金
死者の魂をその身に宿し、その言葉を伝える「口寄せ」
恐山と言えばイタコの口寄せが有名ですが、実際には普段イタコは恐山には住んでおらず、それぞれのイタコさんは青森県内のそれぞれの地元にいらっしゃるそうです。
恐山大祭りと恐山秋詣
イタコの口寄せが体験できるのは、「恐山大祭り」(7月下旬)と「恐山秋詣」(10月上旬)の時のみとなっています。
大祭り期間中は、多くの人出のため予約する事もできず、かなりの行列が予想されます。
場合によっては朝7時から並んで11時間待ったという例もあります。
料金は特に決まっていないようですが、一人当たり3,000円~5,000円位が相場のようです。
※アクセス
JR下北駅から下北交通バスで40分、終点恐山下車
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口寄せの種類
イタコの口寄せには、降ろす霊体の特徴によりいくつかの種類があるそうです。
- 神口(かみくち)-神霊や守護霊などの霊格の高い霊体を降霊する口寄せ。
- 仏口(ほとけくち)-49日が過ぎ、成仏した死者の霊体を降霊する口寄せ。
- 生き口(いきくち)-生きている人の霊体、生霊を降霊する口寄せ。
一口で口寄せと言っても、様々な種類があるのですね。
そして何と言ってもイタコの口寄せの特徴として、ただ霊魂を降ろすだけでなく、口寄せした霊魂の本体(本人)と全く同じ口調、声、口癖などで話すところ。
高度な能力を持つイタコが行う口寄せは、本人そのままのような降霊術となります。
まとめ
イタコの口寄せなどで有名な恐山をご紹介してきましたが、皆様の中では、何となく恐ろしげな殺伐としたイメージがあるのではないでしょうか。
かくいう私もそうだった一人ですが、今回恐山の全貌を調べれば調べるほど、実際の恐山と自分の中の勝手なイメージの恐山とのギャップが広がっている気がしてなりません。
古くから人々を偲ぶ想いを集める霊場恐山は、歴史的にも深い伝承を継承してきました。
恐い場所としても有名な恐山ですが、いたずらに怖がらず、死者を偲び、決して遊び半分な気持ちではなく、自分たちのこれからを祈る気持ちで参拝をすれば、心洗われる体験が出来るのではないでしょうか。