太宰府(だざいふ)天満宮は、福岡県太宰府市に鎮座します。
菅原道真(天神さま)を祀り、京都の北野天満宮とともに全国の天満社12,000社の総本宮とされます。
太宰府天満宮は、学問の神さま。年間700万人の参拝客が訪れます。
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菅原道真にまつわる太宰府天満宮の歴史
平安前期の昌泰4年(901年)、右大臣の菅原道真は、藤原時平らの陰謀により大宰府に左遷され、翌々の延喜3年(903年)に生涯を終えます。
太宰府天満宮の由来では、道真公の葬送の牛車がこの地で動かなくなり、それが、道真公の遺志であると考えられ、遺骸をこの地に埋葬したとされます。
その後、都では落雷や疫病の蔓延など、不吉なことが続き、道真公の祟りとされます。そこで、道真公の怨霊を鎮めるために、延喜19年(919年)、道真公の墓所に社殿が建立されました。これが太宰府天満宮の創祀とされます。
中世になり、道真公が優れた学者、文人であったため、学問の神さまとして信仰されるようになりました。
太宰府天満宮の学業成就、受験合格のお守りは受験生必携
学問の神さまのご神徳で、学業上達祈願、受験合格祈願では、特別なお札、お守りが授与されます(初穂料 5000円)。
学業お守りは
- 学業袋守(初穂料 700円)
- 学業身守(初穂料 1000円)
- 学業きんちゃく御守(初穂料 1000円)
があり、それぞれ色の種類は豊富です。
また、人気の「合格鉛筆」はHBの鉛筆セット。「日々の努力。」「一歩一歩進め。」 など、受験生を応援する言葉が書かれています。
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恋のパワースポット、竈門(かまど)神社の縁結びお守りが人気
本殿境内への楼門を入ったすぐ右に、竈門神社のお札、お守りの授与所があり、ここの「縁結びお守り」が人気です。
「竈門(かまど)神社」は大宰府の鬼門除け。北東に聳える宝満山の麓に鎮座します。玉依姫命(たまよりひめ)を祀り、縁結びの社として人気を集めています。
この社は春の桜、秋は紅葉の名所として、四季折々に楽しめる癒しのスポット。天満宮より徒歩で30分ほど。時間があれば足を伸ばしてみましょう。
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太宰府天満宮のご朱印、御朱印帳
本殿の左側にある授与所で御朱印が頂けます。
太宰府天満宮のご神木である梅の木の花が描かれたオリジナル御朱印帳も用意されています。
ご朱印の初穂料は300円です。
パワースポットが点在。太宰府天満宮の歩き方
心字池、楼門、本殿
西鉄電車の太宰府駅から、天満宮へ延びる参道はとても賑やかです。
土産物店や梅ヶ枝餅を焼く店が軒を連ね、学問の神さまということで、修学旅行の生徒たちで賑わいます。
最近は表参道の鳥居のそばにあるスターバックスが有名です。建築家・隈研吾氏の設計によるもので、「自然素材による伝統と現代の融合」というコンセプトをもと、特徴的なデザインになっています。
境内に入ると鬱蒼とした大楠(くす)の下に、心字池(しんじいけ)が広がります。3つの朱塗りの太鼓橋を渡ると、正面に荘厳な楼門が現れます。
楼門をくぐると本殿。1591年に筑前国守の小早川隆景が建てたもので、桃山期の豪壮な様式。国の重要文化財になっています。
パワースポットのご神木「飛梅」
本殿の脇にはご神木の「飛梅」があります。
樹齢1000年を超える白梅で、左遷された道真公を慕って、都の屋敷の庭から飛んできたとされます。パワースポットとして人気です。
飛梅の伝説に因み、境内には6000本の梅が植えられ、2月、3月のシーズンは観梅客で賑わいます。
本殿裏の梅園には茶店が並び、満開の梅の下で梅ヶ枝餅をいただくのが、早春の風物詩になっています。
因みに、天満宮の御朱印は梅のかたち。また、オリジナルの御朱印帳も梅の模様。そういえば神紋も梅鉢と、天満宮は梅づくしです。
御神牛
また、境内には「御神牛」と呼ばれる牛の像がたくさんあります。
身体の悪い人が、御神牛の同じ部分を撫でると良いとされます。御神牛からパワーをいただきましょう。
道真公の葬送の牛の話など、天満宮と牛の関係は深く、牛は天神さまの使いとされます。また、「撫牛(なでうし)信仰」も重なっているといわれます。
太宰府天満宮の基本情報・アクセス・駐車場
●太宰府天満宮
祭神:菅原道真公
社格:官幣中社 別表神社
創建:延喜19年(919年)
所在地:福岡県太宰府市宰府4-7-1
092-922-8225
公式HP:太宰府天満宮【公式】
●開門・閉門時刻
開門時刻 | 春分の日より秋分の日の前日まで 6時00分 |
上記以外の日 6時30分 | |
閉門時刻 | 4月・5月・9月・10月・11月 19時00分 |
6月・7月・8月 19時30分 | |
12月・1月・2月・3月 18時30分 |
アクセス:
西鉄太宰府線「太宰府駅」徒歩5分
車では
九州自動車道「太宰府IC」15分、「筑紫野IC」20分
駐車場:太宰府駐車センター(有料)
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まとめ
2005年、天満宮の裏手に「九州国立博物館」が建設されました。九州を舞台にした歴史系の博物館で、見学の際には天満宮に参拝するのが習わしとなりました。
古く、太宰府は「遠の朝廷」、大宰府政庁の地でした。近くには都府楼跡などの史跡が散在します。天満宮参拝のあとは、太宰府駅のレンタサイクルでの史跡めぐりもおすすめです。