三重

伊勢神宮のアクセス・参拝・お守り・内宮・外宮のまとめ

伊勢神宮のアクセス・参拝・お守り・内宮・外宮のまとめ

伊勢神宮は日本人にとって特別な場所です。

伊勢神宮は正式には、地名が付かない「神宮」といい、伊勢の五十鈴川の川上に、日本国民の氏神「天照大御神」を祀ります。

紀元前4年(垂仁天皇26年)の創建と伝わり、皇女の倭姫命に託して天照大御神の祭祀の地を探し、この伊勢の地に到って神殿を建てたとされます。

天照大御神を祀る内宮(皇大神宮)と、衣食住の神、豊受大御神を祀る外宮(豊受大神宮)があります。

「外宮先祭」といわれ、先に外宮に参拝して、そののち、本体である内宮に参拝するのが、正しい順序とされます。

そして、伊勢神宮は「私幣禁止」とされます。

伊勢神宮は天照大御神に感謝を捧げる場所であり、個人の願いごとを行うことを禁じられています。

願いごとは外宮、内宮それぞれの「別宮」で行うのがよいとされます。

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伊勢神宮の参拝は、外宮の豊受大神宮から

伊勢神宮の参拝は、外宮の豊受大神宮から

外宮、豊受大神宮の祭神、豊受大御神は「御饌(みけ)つ神」と呼ばれ、天照大神の食事を司る神とされます。このことから衣食住の守護神ともされました。

内宮創建の500年後、雄略天皇22年に天照大御神の神勅によって、丹波から迎えられ、外宮、豊受大神宮が創建されました。

太古の自然を残す荘厳な森の中に、豊受大御神の神殿群が佇みます。

豊受大御神を祀る御正殿(正宮)は、4重の御垣の内に鎮座して、拝所より参拝します。隣には式年遷宮の敷地「古殿地」が広がります。

正宮の奥には別宮群、右手に「土宮」、左手に「風宮」、その奥の石段を上がると、豊受大御神の荒御魂を祀る「多賀宮(たかのみや)」が鎮座します。

天照大御神の弟神、月夜見尊を祀る別宮「月夜見宮(つきよみのみや)」は外域の北方に鎮座します。

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外宮のパワースポット、三ツ石と亀石の神威

外宮のパワースポット、三ツ石と亀石の神威
正宮を参拝して、別宮に向かう道の脇に、しめ縄に囲まれた「三つ石」があります。

式年遷宮の際に、祭主がお祓いをする場所とされ、三つの石の上に手を翳すと温もりを感じ、パワーをいただけるといわれます。

そのすぐ先、水路に架かる石が「亀石」と呼ばれるパワースポット。亀の形をした平らな大石で、古墳の石室の石であったとも。手で触れるとよいとされます。

豊受大御神の神域では、石や木などすべてにパワーが宿っているようです。

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五十鈴川の川上、内宮、皇大神宮の地は神秘の森

内宮、皇大神宮は下宮の南、五十鈴川の清流が、神域の山々から伊勢平野に流れ出ようとする地に鎮座します。

大和から伊賀、近江、美濃、尾張と、天照大御神の祭祀の地を探しめぐった倭姫命は、この五十鈴川の川上に到ります。そして、天照大御神は、この地は常世からの波が寄せくる美しい国なので、ここに鎮座しようと、倭姫命に神託します。

五十鈴川にかかる宇治橋を渡れば、そこはもう神のおわす場所。千古の森に包まれて、神秘な空気が漂う中に参道が延びています。

五十鈴川の御手洗場の流れで手を清め、参道を最奥まで歩くと、石段の上に白木の御正殿(正宮)が佇んでいます。石段からは写真も禁止の聖域です。

参拝では天照大御神に感謝の言葉を述べます。ここは私幣禁止、賽銭箱もありません。拝礼は二礼二拍手一礼。

正宮の裏手に別宮の「荒祭宮」、天照大御神の荒御魂を祀ります。西方の森には風の神の別宮「風日祈宮」、そして、天照大御神の弟神、月讀尊を祀る別宮「月讀宮(つきよみのみや)」は、内宮外域の北方に鎮座します。

内宮、皇大神宮は神域のすべてがパワースポット

神域は鎮座以来、斧(おの)が入ることが無かった千古の森。巨木が林立して、聖域にふさわしいパワーを秘めます。

そして、皇大神宮の御神体は「八咫鏡(やたのかがみ)」。くまなく光を照り注ぐと称えられる霊威は、殊に、天照大御神そのもの。

神域の森の木々の隙間から差し込む陽光こそ、殊に、天照大御神の霊威。内宮、皇大神宮の神域の全てがパワースポットそのものなのです。

伊勢神宮、内宮の縁結びスポットが人気

正宮や荒祭宮から宇治橋へと戻る、右手の奥、神社司庁の手前に「大山祇神社」と「子安神社」の祠があります。大山祇神と女(むすめ)の木花咲耶姫命(このはなさくやひめ)を祀ります。

木花咲耶姫命とは、桜が咲くように美しい姫の意味。天孫降臨で日向に降りた天孫、瓊瓊杵尊と出逢い、求婚されます。そして、一夜で身篭り、三人の御子を生みます。

この子安神社が、伊勢神宮の縁結び、夫婦円満、子宝の神として人気を呼んでいます。

また、古く、お伊勢参りの際に、禊(みそぎ)を行った地とされる、伊勢の二見浦の「夫婦岩」も縁結び、夫婦円満のご利益があるとされます。

夫婦岩のしめ縄の張替え神事の際、古い縄の切れ端を縁結び、夫婦円満のお守りとして人々が持ち帰るそうです。

伊勢神宮の人気のお守りは、外宮、内宮それぞれの開運鈴守

伊勢神宮のお守りは、それほど種類は多くはありません。

人気のお守りは、鈴がついた「開運鈴守」。外宮のものは勾玉のかたち、内宮のものは巾着のかたち。それぞれ、少しふくらみがあって可愛い姿。裏にはそれぞれ「外宮」「内宮」と書かれ、色は三色から選べます。

前述の二見浦に二見興玉神社があり、この社の「縁結び守」も人気です。紅白2体で1組とされ、女性が紅、男性が白を持ちます。相手を探す人はひとつを持ち、もうひとつを神棚などに祀ります。夫婦岩が描かれて、並べると一体になるお守りです。

伊勢神宮、内宮の鳥居前町、おはらい町が人気

伊勢神宮のアクセス・参拝・お守り・内宮・外宮のまとめ

宇治橋から、北へ約800mの旧参宮街道沿いの町並みは「おはらい町」と呼ばれる内宮の鳥居前町です。

江戸期の風情あふれる切妻、入母屋の町屋が並び、伊勢うどんや手こね寿司などの郷土料理や土産品の店が軒を連ねます。町の中央には人気の食べ歩き処「おかげ横丁」。

赤福餅の赤福本店や、岩戸餅や生姜糖の岩戸屋などの老舗、パワーストーンでブレスレットを作るスピリチュアルなお店などが人気です。

伊勢神宮のアクセス・参拝・お守り・内宮・外宮

伊勢神宮のアクセス・参拝・お守り・内宮・外宮のまとめ

参拝の方法

伊勢神宮は、特別な場所でした。私たちの氏神である天照大御神に、感謝を捧げる大切な場所。

そんな伊勢神宮の参拝のマナーについて、考えてみたいと思います。

神社への参拝でいちばん大切なことは、心をこめてお参りすること。そのためには、参拝の作法やマナーの意味を知ることが大切です。

神さまは不浄を嫌います。身体の埃を洗い流し、身も心も清潔にしてお参りしましょう。境内では必ず、手水舎で手を洗い、口を漱いで清めましょう。水は穢(けが)れを洗い流します。

神社は神さまがお住まいの場所。参道や境内には、作法やマナーがあります。

鳥居をくぐる際には、服装の乱れを整え、軽く一礼します。これを一揖(いちゆう)といいます。鳥居から神さまの領域に入ります。帰るときにも一礼をしましょう。

そして、参道では中央を歩かないようにしましょう。中央は正中(せいちゅう)といわれ、神さまが通る場所とされます。

伊勢神宮の参道は、外宮は左側通行、内宮は右側通行とされます。これは単に、御手洗場の位置の関係です。

そして、参拝。拝礼の前には服装の乱れを整え、冬であればコートやマフラー、帽子などは取りましょう。よくいわれる、参拝での服装は、参拝者の意識の問題。自身が敬意を失しないと思うレベルで。

神前では、中央に立たないようにします。参道と同じです。拝礼は二礼二拍手一礼の作法が基本です。

パワースポット・伊勢神宮の参拝。アクセス・駐車場は?

伊勢神宮アクセス

内宮(皇大神宮)
主祭神 天照坐皇大御神(天照大御神)
社格 式内社(大)二十二社(上七社)神宮
創建 垂仁天皇26年
三重県伊勢市宇治館町1

外宮(豊受大神宮)
主祭神 豊受大御神
社格 式内社(大)二十二社(上七社)神宮
創建 雄略天皇22年
三重県伊勢市豊川町279

公式HP:伊勢神宮【公式】
神宮司庁 0596-24-1111

外宮へのアクセス
JR東海参宮線、近鉄山田線「伊勢市駅」徒歩5分
車では
伊勢自動車道「伊勢西IC」5分

・外宮から内宮へは バス10分

伊勢神宮参拝は人気が高く、鉄道、ツアー会社などがお得なプランを設定しているようです。

・大阪からは難波駅発の「近鉄電車の旅」往復近鉄+お食事のセットや「伊勢神宮参拝きっぷ」往復近鉄+バスのセットなどがお得。
・東京からは「往復新幹線+宿のセットプラン」ツアーなどがお得。
・九州からは福岡、佐賀、長崎、熊本発でフェリーを利用した「伊勢神宮、二見浦夫婦岩と縁結びツアー」などがお得です。

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まとめ

初めての参拝では、まず、自身の住所と名前をきちんと言って、感謝の言葉を述べましょう。

そのあとに、自身の願いごとを述べるのですが、伊勢神宮では私幣禁止。感謝の言葉を述べるだけです。

伊勢神宮の参拝時間は外宮と内宮、各1時間とみて、休憩や移動の時間を考えれば、概ね3~4時間といったところでしょうか。

また、基本的に神社への参拝は、午前中が好ましいとされます。

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