開創1200年を記念したイベントもたくさん行われて、いま話題の高野山。
一度はしてみたい宿坊についても調べてみました!
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高野山って?
和歌山県にある高野山は、弘法大師空海によって開かれた日本仏教・真言宗の聖地です。
1000年以上も信仰を集め、世界遺産にも登録されています。
高野山は「一山境内地」と呼ばれ、高野山すべてがお寺の境内であり、高野山そのものがお寺であると考えられています。
明治5年までは女性が立ち入ることのできない、女人禁制の場所でした。現在は豊かな自然と長い歴史が残るパワースポットとして、毎日たくさんの人が訪れています。
一度はしてみたい「宿坊」
ホテルや旅館ではなく、お寺に泊まる「宿坊」。
お寺に泊まるって、ちょっと不思議ですよね。高野山でははるかな昔から宿坊が行われてきたので、たくさんの宿坊施設があり、ホテルに泊まるのと同じようにインターネットからも予約が可能です。
料金は一泊二食付きで1万円から1万2000円程度。宿坊で出される食事は「精進料理」と呼ばれる、仏教の教えに沿ったもの。
これは、お肉やお魚や玉子、そして「五葷(ごくん)」という匂いの強い野菜(ネギ、ラッキョウ、ニンニク、たまねぎ、ニラ)を使わずに作られています。
お肉やお魚はないけれど、ボリュームたっぷりにすることもできるし、お酒やビールは飲むことができます。
お部屋はふたりで泊まれる個室から数十人でも大丈夫な大広間までたくさんの種類があって、なかには、天然の温泉や露天風呂付きの宿坊もあります。
グループ旅行で宿坊を使えば、いつもと違った雰囲気で距離が縮まりそうですよね。
もちろん、宿坊はあくまで参拝のひとつだから大騒ぎするのは御法度です。
自分の布団は自分でたたんだり、朝夕に行われる説法には積極的に参加してみましょう。
高野山で縁結びできる?
かつては女人禁制の場所だったから縁結びとは遠そう・・・と思うかもですが、縁結びにご利益がある仏様ももちろんおられます。
特に、高野山でもっとも賑わう小田原通りの道から、ひとつ奥へ進んだ場所にある「金剛三昧院(こんごうさんまいいん)」は、恋愛成就や結婚、出産、家庭円満など、女性のさまざまな願いを叶える仏様である「愛染明王(あいぜんみょうおう)」をご本尊にしています。
金剛三昧院へ宿坊することもできるから、近くからしっかりとパワーをいただいてみましょう。
また、高野山全体は「なにかを成し遂げる」という意思を強められるパワースポットです。
昼間は観光バスもたくさん走って賑やかですが、朝夕はとっても静かで厳かな雰囲気です。気持ちを落ち着けて、巡ってみましょう。
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一人旅でも大丈夫?
高野山の宿坊はひとりでも大丈夫です。
規則正しい生活で説法会などもあるから、ひとりでも退屈することはなさそうです。
また、高野山に一軒だけあるゲストハウスの「Kokuu(コクウ)」は、一人旅の女性から大人気です。
ゲストハウスというのは、トイレや洗面台、シャワーなどが共用で、アメニティも最低限のものしか用意されていない、気軽な宿のこと。
Kokuuは真っ白でオシャレな室内にたくさんの個室があって、食事やおしゃべりは広いリビングダイニングスペースで楽しめます。
外国からの旅行者や若者がほとんどで、一人旅の利用も多いから、みんなすぐに仲良くなれる雰囲気がありますよ。
「宿坊もしてみたいけど、いろんな人と出会ってみたい」というときには、ゲストハウスがオススメです。
高野杉を使った御朱印帳も
寺社へ参拝した記録として頂戴できる「御朱印」。
御朱印帳という専用の手帳へ、朱色の印の上にひとつずつ手書きで文字を書き入れてもらえる、とてもありがたいものです。
寺社ごとにデザインが異なるため、御朱印を集めるのが楽しみ!という人もたくさんいるようです。
もちろん、高野山のお寺でも御朱印をいただくことができます。
お寺で販売されている御朱印帳は、装丁が高野山の森に生えている霊木である杉や檜の木から作られています!
さらに表紙に書かれている文字は弘法大師空海の直筆を模したもの。高野山のお寺でぜひチェックしてみてくださいね。
奥の院は本当にスゴイ
お寺がたくさん並び、参拝客や観光バスが行き交う賑やかなエリアを離れた東の端に、約2kmの参道があります。
その先に、高野山を開いた弘法大師空海がいまも瞑想を続けているとされる、弘法大師御廟があり、奥の院と呼ばれています。
参道には杉の大木と苔むした無数の石塔が並び、ほかのエリアとはまったく違った雰囲気になっています。
奥の院は観光地ではなく、1000年以上続く信仰の地です。襟を正して、静かな気持ちで過ごしてみましょう。
ゆっくりと過ごしてみましょう
高野山は町中にあるお寺や神社と違い、山全体がパワースポットになっていて、見どころがたくさんあります。
ぜひ、宿坊を取り入れてゆっくりと過ごしてみてください。
毎日の忙しい時間を離れてみると、たくさんのことを振り返ったり、気づいたりできると思います。