明治神宮の「清正の井戸」はパワースポットとしてよく知られ、待ち受け画面にすれば幸運が訪れると話題になりました。
はたして、清正の井戸にはどんな秘密が隠されているのか。
そして、そのパワーの源とは?その謎に迫ってみます。
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この記事の概要
明治神宮にある清正の井戸の秘密、待ち受けの効果とは?
明治神宮は明治天皇と皇后を祀り、大正9年に鎮座しました。
都心の広大な神域は自然豊かな森であり、鎮座時に植樹されたものです。
初詣では、毎年300万人という全国一の参拝者数を誇ります。
「清正の井戸」のパワーの源とされる、風水のエネルギー「龍脈の気」とは?
清正の井戸がパワースポットとして話題になったきっかけは、手相やスピリチュアルなネタでブレイクしたタレントの島田秀平さんが、清正の井戸をテレビで紹介したことでした。
そして島田さんは、富士山からの「気」の流れである「龍脈」上にこの明治神宮が在り、その「気」が湧水である清正の井戸から出ているパワーの源であるといいます。
古代の地相法、風水において、龍脈とは地中を流れる「気」の経絡(筋道)のことです。
「気」が地中より出てくるポイントは「龍穴」と呼ばれ、その地は繁栄に結びつくとされます。ここでは清正の井戸がその「龍穴」なのです。
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清正の井戸を「待ち受け画面」にすることで何が起こるのか。また、その効果とは。
タレントの島田さんは清正の井戸を「待ち受け画面」にすることで運気が上がるとして、それを勧めました。
が、幸運を待つだけではなく、幸せを願いながらも、それに向かって努力することが大切であると、占い師としてアドバイスをします。
つまり清正の井戸を「待ち受け画面」にすることで、幸せを呼ぶための、自身の意識を高めることになるのでしょう。
明治神宮にある「清正の井戸」の場所、行き方
明治神宮内にある「清正の井戸」の場所は、明治神宮御苑という庭園内です。
明治神宮御苑へ入苑する入り口の門を見逃してしまう方もいるようですが、本殿へ向かう正参道の脇に北門、南参道の脇に東門があります。
拝観料の500円を納め、北門または東門から入苑できます。
この神域は江戸期初頭、肥後藩主・加藤家の別邸でした。
そして神域の明治神宮御苑は当時からの庭園で、明治天皇と皇后がこよなく愛した美しい庭園なのです。
その内、明治天皇が皇后のために植えたとされる花菖蒲に彩られた域に「清正の井戸」はあります。
●明治神宮御苑
拝観料:500円
入苑時間:
3~10月 午前9:00~午後4:30
6月のみ 午前8:00~午後5:00
11月~2月 午前9:00~午後4:00
加藤清正とは?
清正とは初代肥後藩主の「加藤清正」のことです。
初代肥後藩主「加藤清正」
豊臣秀吉の親戚であり、秀吉子飼いの武将として多くの武功を挙げ、肥後北半を領国としました。
秀吉没後は徳川家康の家臣となり、関ヶ原の戦いの後、肥後一国の太守とされた名将です。
「清正の井戸」は毎分60リットルの水量をもつ湧水であり、別邸の主(あるじ)、加藤清正自身が掘ったものといわれます。
井戸の水源は井戸上方から流れる地下水であるとされ、その構造は横井戸と呼ばれる特殊なものです。
築城の名人にして土木の神様
清正は日本三大名城ともされる江戸城、名古屋城、熊本城のすべての築城を指揮したとされる「築城の名人」とされます。
また治水などの技術にも優れ、「土木の神様」とも呼ばれました。
そして、清正が心血を注いで築城した熊本城には100を超える井戸が掘られ、地下通路や地図石の存在など多くの不思議な施設が造られて、清正の正体を一層、謎深いものにしています。
この井戸を本当に清正が作ったのかは定かではありませんが、殊に、この不思議な井戸の伝説を飾るに相応しい人物でしょう。
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清正の井戸は心霊スポット?
パワースポットとして有名な清正の井戸ですが、最近では心霊スポットでもあるという噂があります。
パワースポットとして有名になった後に、訪れる人が多くなり、そのパワーにあやかろうという人の欲望の念で空気が悪くなったとか…。
心霊写真が撮れる、霊感がある人は近づきたくない場所である、訪れる時間によって空気が変わるなど、様々な話がネットに上がっています。
私はたまたま訪れたのが夕方の薄暗い時間帯だったので、人がほとんどいなくて確かに少し不気味な感じはありましたが、特に心霊現象は起きませんでした。
「薄暗い森の中に井戸」というのが、不気味に見えていただけかもしれません。
どちらにしろ、何かしらのパワーを秘めた場所であるのは間違いないでしょう。
明治神宮の基本情報、アクセス
●明治神宮
ご祭神:明治天皇、昭憲皇太后
創建:大正9年
住所:東京都渋谷区代々木神薗町
交通:地下鉄千代田線「明治神宮前駅」徒歩約2分、JR山手線「原宿駅」徒歩約2分
公式ホームページ:明治神宮|公式
まとめ
清正の井戸とは加藤清正の叡智、そして明治天皇と皇后の思い、また古代の地術、風水の理論が重なったパワースポットであるようです。
ただ単に清正の井戸を愛で、「待ち受け画面」にして幸せを願うだけではなく、そこに在る歴史の重なりや古(いにしえ)の思いなどを感じることで、より深いエネルギーを得られるのではないでしょうか。
そして清正の井戸は、明治天皇と皇后を祀る明治神宮の神域です。清正の井戸に向かうのは、神宮に参拝した後がよいでしょう。
また、神社への参拝は午前中が好まれるなど、参拝の作法も大切にしたいものです。
明治神宮には清正の井戸だけではなく、御神木の「夫婦楠(めおとくす)」や「亀石」などのパワースポットもあります。
明治天皇と皇后の仲が睦まじかったことから、二本の大楠「夫婦楠」には、夫婦円満、縁結びのご利益があるとされ、亀石からは清正の井戸と並ぶほどのエネルギーが出ているともされます。
ぜひ、清正の井戸と共にそのパワーを感じ取ってください。