宮崎

高千穂神社のお守りに縁結び効果?鎮石や夫婦杉とは?

高千穂神社のお守りに縁結び効果?鎮石や夫婦杉とは?

神話において瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)は、天照大神の命で葦原の中つ国を治めるために、筑紫の日向の高千穂の久士布流多気(くじふるたけ)に天降ります。

この高千穂の地は、霧島の高千穂峰とともに、天孫降臨の伝承地とされ、日向三代の宮である高千穂宮が置かれた地とされます。

高千穂神社は、宮崎県西臼杵郡高千穂町に鎮座する、高千穂郷八十八社の総社。主祭神は「高千穂皇神」と「十社大明神」で、農産、厄祓、縁結び、夫婦円満の神として信仰を集めています。

高千穂皇神(たかちほすめがみ)とは、瓊瓊杵尊以下、日向三代の皇祖。十社大明神とは神武天皇の兄、「三毛入野命(みけぬのみこと)」と、その妻子神9柱とされます。

高千穂神社は、三毛入野命が祖神の日向三代を祀ったことにはじまり、約1900年前、垂仁天皇の勅命により社殿が創建され、十社大明神も共に祀られたとします。

SPONSOR LINK

パワースポットが散在する高千穂神社の歩き方

参道の石段の上、高千穂神社の神域には、木々に囲まれた神さびた空間が広がり、荘厳な神殿が佇んでいます。

安永7年(1778年)の再建とされる五間社流造の大規模な本殿と、源頼朝が奉納したとする「鉄造狛犬」は、国の重要文化財です。

拝殿前に根元が繋がる2本の大杉が聳えています。「夫婦杉」と呼ばれ、好きな人と手をつないで3回まわると縁結び、家内安全、子孫繁栄の3つの願いが叶うといわれます。

また、樹齢800年の御神木「秩父杉」も、パワースポットとされます。

本殿後方には「鎮石(しずめいし)」があり、この石に祈ると世の乱れや人の悩みが鎮められるとされます。また、鹿島神宮の「要石(かなめいし)」は、高千穂神社より贈られたものとされます。

三毛入野命に纏わる、高千穂の鬼八伝説の秘密

高千穂神社のお守りに縁結び効果?鎮石や夫婦杉とは?

本殿の裏手の脇障子に、三毛入野命が高千穂の荒ぶる神、「鬼八」を退治する神像があります。

古く、三毛入野命は、高千穂に災いをなしていた「鬼八」という鬼神を退治します。が、鬼八は荒ぶる魂となって何度も甦ります。そこで、猪を鬼八の塚に供えて祀り、鬼八の神霊を鎮めたとされます。

阿蘇にもよく似た鬼八伝説が残り、こういった説話は、支配勢力が先住の族を、武力をもって制圧した構図を投影したものともされます。

そういった神霊を鎮めるために、神社を創祀するケースは多いようです。たとえば、阿蘇の草部吉見神や、吉備の温羅(うら)、出雲の大国主命にしても、そういった構図でしょう。

高千穂郷がパワースポットとされる根源は、もちろん、天孫降臨の地とされることに因るのでしょうが、そういった荒ぶる魂が、パワーの根源であるともされて、興味深いものがあります。

SPONSOR LINK

高千穂神社のご利益は縁結び、夫婦円満、諸願成就、農産、厄祓

高千穂神社のお守りは種類も豊富、縁結びの袋守が小さくてかわいいと人気。また、天然石のお守りも効果ありとして話題です。

夫婦円満の「夫婦杉」のお守りや、天の岩戸を開いた天手力男命に纏わる「力守」も人気です。

高千穂神社のオリジナル御朱印帳は、瓊瓊杵尊の天孫降臨の図柄で趣が深いもの。

まとめ

高千穂郷は天孫降臨の地とされ、日向三代が住まわれた地であると伝えられます。

高千穂の夜神楽は、高千穂郷に伝わる民俗芸能。毎年11月から2月にかけて、二十の集落で奉納される国の重要無形民俗文化財です。伝承では、天照大神の岩戸隠れの際の天鈿女命の舞いに起源を持つとされます。

夜を徹して三十三番の神楽が舞われ、天照大神をはじめ、 日本神話の神々が登場します。天孫降臨から国造り、夜明けの頃には、天照大神の岩戸隠れの舞いが行われ、熱気が高まります。

高千穂神社の神楽殿では、毎夜20時~21時の1時間ほど、夜神楽の実演が行われています。

そして、近くの天岩戸神社は、天照大神が隠れた「天岩戸」をご神体とします。神域の川上には、八百万の神々が集まったとされる「天安河原(仰慕窟)」があります。時間があれば参拝しましょう。

高千穂神社
主祭神 高千穂皇神、十社大明神
社格 国史見在社論社 別表神社
創建 垂仁天皇の時代
宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井字神殿1037
0982-72-2413
アクセス
高千穂バスセンター徒歩15分
福岡からは高速バス「ごかせ号」で3時間15分
車では
九州自動車道「御船IC」1時間10分

-宮崎