寒川神社は相模国一宮。
由緒では雄略天皇期の奉幣で、727年の建立とされます。
古く、名神大社として朝廷の崇敬が篤く、また源頼朝、北條義時、武田信玄や、のちの徳川将軍家の篤い信仰を受けて、関八州鎮護を称し、霊験あらたかな宮として今日に至っています。
寒川神社の祭神、寒川比古命、寒川比女命(寒川大明神)は、相模国をはじめ、関東を開拓した神で「八方除」の神ともされます。
寒川神社は「八方除」の守護神、関東屈指のパワースポットとして今も、関東一円からの参拝客で溢れています。
ここでは、寒川神社に満ち溢れるパワーの謎に迫ります。
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悠久のパワースポット、寒川神社の秘密
寒川神社は全国唯一の「八方除」の宮。
八方とは方位八方のこと。古来、この八方を基本に、陰陽五行、十干十二支九星八宮等を配当して、すべての吉凶を判断したとされます。
「八方除」とは、それら方位、地相、家相、日柄などに起因するあらゆる災いを除くこと。
ゆえに、寒川大明神のご神徳は、広大無辺であるとされます。
また、寒川神社の鎮座地は、関東の中心である東京都心から南西(坤)の方角にあり、寒川神社は裏鬼門の鎮めとされます。
そして、寒川神社の鎮座地からは、夏至の日没が丹沢大山、春分、秋分の日没は富士山、冬至の日没は箱根の神山の位置にあり、その条件からも、寒川が八方除の宮地とされた可能性が高いとされます。
これらは、太古の信仰の記憶。
そういった大元が、寒川神社の特別なパワーの秘密でしょうか。
寒川神社の八方除、厄除けをはじめとする祈願
方位、地相、家相、日柄などに起因する災いを除く八方除祈願、また、人生の節々の厄災を除くお祓い、厄除けの祈願をはじめ、心願成就、開運招福、家内安全、商売繁盛など、寒川神社では、様々な願意を祈願します。
受付は午前8時~午後5時。
寒川神社の八方除のお守りは5色のご神徳
幸運を呼ぶ八方除のお守りは、守袋と財布などに入れるカードの2種。
色が5色あり、白は開運招福、万願成就。紫は健康回復、身体健全。
赤は縁結び、家庭円満。青は成績向上、目的達成。
そして、黄は金運向上、職業繁栄とされます。
初穂料はいずれも800円。
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まとめ
悠久の時の流れの中、一千数百年余の歴史を誇る寒川神社。
而して、祭神の寒川比古命と寒川比女命の実態は、八幡神、澤女命、菊理姫命、素盞嗚尊と稲田姫命であるなどの異説が述べられます。
古く、佐河(寒川)大明神としか記されないため、諸説が唱えられ、現在の祭神とされたのは明治期の話でした。
八方除は民の日常を、目に見えないちからで守護する秘法。
目に見えないちからとは「気」の流れ。
この宮の祭神が、姿の見えない神であることも、それらを、神の存在に映したからではないでしょうか。
寒川神社
祭神 寒川比古命、寒川比女命
社格 式内社(名神大)相模国一宮 旧国幣中社 別表神社
創建 不詳
神奈川県高座郡寒川町宮山3916
0467-75-0004
公式HP:八方除 寒川神社
交通
JR相模線「宮山駅」徒歩10分、「寒川駅」徒歩20分(一之鳥居最寄)
寒川町コミュニティバスもくせい号 北ルート「寒川神社」
車で 新湘南バイパス「茅ヶ崎中央IC」約15分