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関東のお伊勢様?伊勢山皇大神宮のお守り、御朱印とご利益について

関東のお伊勢様?伊勢山皇大神宮の御朱印とご利益について

お伊勢様といえば、三重県にある伊勢神宮を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

伊勢神宮とはすべての神社の総本山で、太古の昔は天皇しかその神の前に立つことを許されなかったというほど荘厳な神社です。

関東のお伊勢さま「伊勢山皇大神宮」もこの伊勢神宮と同じ神を祀っています。

この伊勢神宮に祀られている神を信仰する「伊勢信仰(いせしんこう)」は、古くは平安末期からはじまり、特に江戸時代になって一気に庶民に広まりました。

現代の私たちがお正月や何かの節目に神社にお参りする習慣は、こういったところが起源であると考えられています。

今回はパワースポット・伊勢山皇大神宮とお守り、ご朱印やご利益について解説したいと思います。

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関東のお伊勢様って?伊勢山皇大神宮の基礎知識

関東のお伊勢様ってどこにあるの?【アクセス・駐車場】

関東のお伊勢様?伊勢山皇大神宮の御朱印とご利益について

関東のお伊勢様は横浜の大都心にあります。

正式名称は「伊勢山皇大神宮(いせやまこうたいじんぐう)」といい、地元の人からは「伊勢山さん」などと呼ばれて親しまれています。

最寄り駅は有名なホテルや大観覧車などが点在するみなとみらい地区がある「桜木町駅」か「みなとみらい駅」。

そこから海側のみなとみらい地区とは反対側、野毛山方面に向かって、石畳の急な坂道「紅葉坂(もみじざか)」を登ること5分のところに「伊勢山皇大神宮」はあります。

周囲は横浜とは思えないほど静かな住宅街や神奈川県立図書館などがあるエリアで、伊勢山皇大神宮へ向かう途中の坂からは横浜のシンボルタワー「ランドマークタワー」ものぞめます。

●横浜総鎮守 伊勢山皇大神宮

所在地 神奈川県横浜市西区宮崎町64番地
アクセス 桜木町駅(JR線・市営地下鉄線)より徒歩10分
日ノ出町駅(京浜急行)より徒歩10分
みなとみらい駅(みなとみらい線)より徒歩15分
駐車場 専用駐車場はなし

車で行く場合は伊勢山皇大神宮周辺の駐車場を利用して下さい。
伊勢山皇大神宮(横浜市西区-神社(稲荷/権現))周辺の駐車場 - NAVITIME

関東のお伊勢様の由来と歴史

伊勢山皇大神宮は神奈川県の宗社、横浜の総鎮守として野毛山の頂上から横浜を見渡しています。

明治初年、外来船などが多かった横浜に、日本人としてのアイデンティティを刻み、日本を愛しむ心を育むためにと、当時の県知事が国に依頼して国費で創建されました。

この頃に、地名も野毛山から伊勢山へと変えられました。

戦前までは創建された例祭日の5月15日は市内官公庁や会社、学校までもが休日となるほど横浜市民に親しまれてきた神社です。

2020年、創建から150年の節目には、すべての神社の頂点にある伊勢神宮から御本殿をそのまま譲り受け、伊勢山皇大神宮の御本殿として建て替えられます。

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伊勢山皇大神宮のありがたいご利益とは?

関東のお伊勢様?伊勢山皇大神宮の御朱印とご利益について

伊勢山皇大神宮の御祭神(ごさいじん)

伊勢山皇大神宮に祭られている神様、「御祭神」は「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」です。

こちらの御祭神は皇室の祖神様(そしんさま/神として祭る祖先のこと)で、先にご紹介したすべての神の頂点にある三重県の伊勢神宮の内宮(ないぐう) の御祭神と同じです。

太古の昔、1柱(神様は「個」ではなく「柱」「体」と数える)の神様が岩戸の中に隠れてしまうと世界が真っ暗になって、さまざま災いが起こったとされる日本神話の「天岩戸(あまのいわと)の物語/岩戸隠れの伝説」の中で、隠れてしまわれた神様こそが、太陽の神と敬われるこの「天照大御神」です。

天照大御神は全ての生あるものの誕生や恵みをもたらす神とされ、日本全土を守る神としても崇められています。

関東屈指のパワースポット

この伊勢山皇大神宮は関東屈指のパワースポットといわれています。

それはパワースポットを研究されている有名な占い師さんやそういった直観をもつタレントさんのブログで、「実際にこの神社を参拝してみて大きなパワーを確認した!」と報告されているほどです。

そのような能力がなくても、実際にこの伊勢山さんの地に立つと、どこか神聖な凛とした空気を感じることができるはずです。

それには御祭神の「天照大御神」を筆頭に、境内神社として三貴神(さんきしん)の他の2柱の神「月讀命(つきよみのみこと)、須佐男命(すさのおのみこと)」も揃ってお祀りされている神社だからかもしれません。

そういったよろずの神々が鎮座されているありがたいパワーを拝受できる神社なのです。

●境内神宮

大神神社磐座(おおみわじんじゃいわくら)

日本最古の神社のひとつである三重県の大神神社では、三輪山そのものを御神体(神体山)としていて、そこに鎮座されているとされる神「大物主大神(おおものぬしのおおかみ)」の御分霊を宿した磐座(岩そのものを信仰の対象としたもの)が祀られています。

ちなみにこの「大物主大神」とはこの後にご紹介する「主大国主命(おおくにぬしのみこと)」の和魂(にきみたま・にぎたま/平和や静穏を司る神霊)ともいわれています。

杵築宮(きづきのみや)/子之大神(ねのおおかみ)

杵築宮(きづきのみや)に祀られている神々です。

  • 豊受姫大神(とようけひめおおかみ)…農耕・衣食住の神様、産業の神の神とされる。
  • 主大国主命(おおくにぬしのみこと)…国造り、産業、医療、幽冥界などの神とされる。
  • 月讀命(つきよみのみこと)」…農耕,漁猟、蚕、暦、安産などの神とされる。
  • 須佐男命(すさのおのみこと)…文学、学問、水難、火難、病難除去の神とされる。
  • 住吉三柱大神(すみよしみはしらのおおかみ)…海、航海、和歌などの神とされる。
  • 子之大神(ねのおおかみ)…元々この地にあった野毛町の氏神様。
  • 姥姫(うばひめ)…桜木町駅周辺が野毛の浦という海だったころ、姥島(うばじま)と呼ばれた「姥ヶ岩(うばがいわ)」という小さな岩島があり、そこには姥姫という神が祀られていたとされる。
  • 水神宮(すいじんぐう)…水神を祀る。
  • 伊邪那岐神(いざなぎのかみ)・伊邪那美神(いざなみのかみ)の夫婦神の碑

伊勢山皇大神宮のパワー!お守り・ご朱印情報

パワーにあやかるための参拝ルール

神様からのご加護をいただき、その地に宿るパワーを授かるにはルールがあります。

参道の真ん中は神様の道

参道の真ん中は神様の通り道なので、できるだけ端を謙虚に歩くことがマナーです。

参拝の前は水で清める

手水舎で手と口を清めます。

順番は、

  1. 右手で柄杓をもち左手を洗う
  2. 左手に持ち替えて右手を洗う
  3. 右手に持ち替えて、左手に水をため口を清める
  4. 口をすすぎ終えたらもう一度左手を清めて終了

という流れです。

参拝は2礼2拍手、最後に1礼

鈴をならしたら2礼2拍手、最後に1礼をしてから願い事を伝えます。(神社によって回数が異なる場合があります)。

拝むときは、まずは日頃の感謝から

いざ神様を前に、ついお願いごとをあれやこれやとしてしまいますが、これがNG。

まずは自分の住所と名前で自らをきちんと紹介します。

次は日頃無事に生きていることへの感謝を伝えます。その後にようやくお願いごとをすることができます。

ただこれも「宝くじが当たれ!」的な他力本願はやっぱりNG。

「自分は〇〇してがんばりますので、どうずお力をお貸しください」という自己努力へのサポート的な姿勢が基本となります。

最後にもう一度軽く1礼をして終了です。

御朱印をいただこう

伊勢山皇大神宮では御朱印を拝受できます。

それを受ける御朱印帳は、横浜の文明開化時代をイメージした美しくモダンな絵柄の御朱印帳なので、これから御朱印参りを始める人ならここで購入されても良いと思います。

伊勢山皇大神宮の御朱印の背景には、境内にもある美しい桜の花の印がおされます。

慎ましくも華やかな御朱印にうっとりする方も多いようです。

これだけの神々が祀られた伊勢山皇大神宮の御朱印はご利益が高いという噂もあり、毎年いただくといった方もいるようです。

ただし、御朱印はスタンプラリーではないので、あくまで参拝した後に謹んで頂戴するというスタンスが基本です。

その際、300円くらいのお気持ちをお渡しするのが暗黙のマナーとされているので、お賽銭とは別に小銭の用意が必要です。

キティちゃんお守り・お守り付きおみくじがすごい!

キティちゃんお守り

伊勢山皇大神宮では子どもの健やかな成長を願うという思いから、子どもでも持てる小さくてかわいいものをと「キティちゃんお守り」が作られました。それがただのキティちゃんではなく港町横浜をイメージした伊勢山皇大神宮のオリジナルのものです。

柄はセーラーカラーに赤い靴をはいたキティちゃんが赤い靴のお人形をもっているというとてもかわいいもので、全国でも評判を呼んでいます。

お守りつきおみくじ

関東のお伊勢様?伊勢山皇大神宮の御朱印とご利益について

伊勢山皇大神宮にある自分の手を入れてひくタイプのおみくじは他とはちょっと違います。

それはおみくじがそのまま入っているのではなく、伊勢山皇大神宮のシンボルである桜の形をしたきれいな小さい包みに入っているというところです。

そしてその包みを開けるとおみくじがたたんで収められているのですが、なんと2ページあって、そこには小さなお守りが漏れなく収められているのです。

熊手やおかめ、升などそれぞれに意味があって、神様からのお告げとそのご加護をここでもいただくことができるのです。

●伊勢神宮の記事

お宮参り、七五三詣、結婚式

お宮参り

伊勢山皇大神宮では初宮詣(はつみやまいり)として受付けています。

予約は不要で、社務所にて9~16時まで受付をしています。

初穂料は内容により、1~3万円となっております。

七五三詣

伊勢山皇大神宮では七五三詣も受付けています。

予約は不要で、社務所にて9~16時まで受付をしています。

初穂料は1万円【拝殿祈祷、神札、お守り、撤下品】です。

結婚式

伊勢山皇大神宮では神前結婚式を挙げることもできます。

お洒落でロマンチックな美しい港町、横浜は恋人たちにとっても思い出深い街。

そんな横浜の総鎮守、伊勢山皇大神宮での挙式はカップルにも人気です。

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まとめ

関東のお伊勢様である伊勢山皇大神宮は、かなり魅力ある神社ですよね。

最近の話題では、あの大ヒットドラマ「逃げるは恥だが役に立つ(逃げ恥)」10話のロケ地になったことでも有名です。

今度の休日、天気の良い日はちょっと足を延ばして参拝されてみてはいかがでしょうか。

あなたにも幸運が訪れることを願っています。

-神奈川