11月の酉(とり)の日。新宿、花園神社の酉の市は、開運招福、商売繁盛で大賑わい。
「運」をかき集める「熊手」の露店が並び、参拝客で溢れます。
そして、威勢のよい手締めの声は、師走を迎えるこの時期の風物詩。
●大酉祭2017の日程
- 一の酉 11月5日(日) 前夜祭・ 6日(月) 本祭
- 二の酉 11月17日(金) 前夜祭・18日(土) 本祭
- 三の酉 11月29日(水) 前夜祭・30日(木) 本祭
ここでは花園神社の酉の市の楽しみ方、ご利益にあずかる「熊手」の買い方などをご紹介。お目当てのディープな見世物小屋も覗いてみましょう。
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この記事の概要
酉(とり)の市とは?
花園神社は新宿の中心に鎮座する、新宿の鎮守さま。
倉稲魂神(うかのみたまのかみ)、日本武尊(やまとたけるのみこと)、受持神(うけもちのかみ)の3神を祀ります。
酉の市は祭神のひとり、日本武尊(やまとたけるのみこと)が、東征の戦勝祈願、戦勝祝賀をしたことに由来し、日本武尊の命日、11月の酉の日に、開運を祈る例祭を行ったことが始まりとされます。
2017年の酉の日はいつ?本祭・前夜祭の時間は?
酉(とり)の日は12日おきにやってきます。
ことしの11月の酉の日は、6日(月)、18日(土)、30日(木)の3回。
●大酉祭2017の日程
- 一の酉 11月5日(日) 前夜祭・ 6日(月) 本祭
- 二の酉 11月17日(金) 前夜祭・18日(土) 本祭
- 三の酉 11月29日(水) 前夜祭・30日(木) 本祭
それぞれ、一の酉、二の酉、三の酉とされ、酉の市はその日のお昼から、夜中の2時まで開催されます。
また、それぞれ本祭の前日の夕方からは前夜祭が開かれ、夜中の2時までやってます。
酉の市のお目当てのひとつ、「見せ物小屋」とは?
酉の市の境内に、怪しい雰囲気の一角があり、客引きの声が響き、不思議な熱気に溢れています。そこは昭和の匂いぷんぷんの世界、劇画調の看板を掲げた見せ物小屋。
中では、善男善女を悲鳴の渦に巻き込むショーが…。
過年のタイトルでは「虫を食うやもり女」とか「へびを食う老婆」、「人間火炎放射器」、「串を刺した中国人」などなど、殊に、電撃ネットワークもびっくりの出し物。そこは現存する最後の「見世物小屋」。
拍手喝采の年配客から、どん引きの若い女性客、必死に失神と戦っている青年の姿などが楽しめるそうです。
戦後、新宿、花園神社の境内は、唐十郎のテント芝居が行われるなどエネルギーに満ち満ちた、文化の発信地でもありました。
この異空間は、ぜひ一度、楽しんでいただきたいものです。お代は大人800円ほど。
2017年の見世物小屋興行は、雑芸レヴュー団「デリシャスウィートス」による「カッパ御殿」という演目です。
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花園神社「酉の市」の屋台
酉の市では、花園神社の境内に200軒もの屋台が出店されます。
花園神社の酉の市に訪れる人は、毎年60万人とも言われ、浅草の「鷲(おおとり)神社」、府中市の「大國魂(おおくにたま)神社」とともに「関東三大酉の市」とされています。
酉の市で有名な熊手の露店以外にも、バラエティに富んだ多くの屋台で花園神社の境内は華やかになり、多くの参拝客でごった返します。
世界でも有数の歓楽街、新宿「歌舞伎町」のそばにあり、ただでさえ人の多い地域で、アクセスも抜群です。
「熊手」の選び方と買い方は? 初めての「熊手」買い
境内に立ち並ぶ露店には、お多福面や縁起物で飾られた、開運招福、商売繁盛の「熊手」が、所狭しと並んでいます。
小さな1000円位のものから、数十万円もする大きなものまで、、。
売れ筋は2~3万円といったところ。
初めての「熊手」は小さなものから
初めての「熊手」は小さなものから始めましょう。
なぜなら、商売が順調に伸びて、大きくなるのに合わせて「熊手」も年ごとに大きくしていくためにです。
熊手はシンプルなものから、縁起物を飾りたてたゴージャスなものまで様々。縁起物も小判などの金運系や、かわいい招き猫、笑顔にこだわったお多福面などがあります。
露店を一軒ずつ覗いて、好みの熊手を探すのがお楽しみ。
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熊手の買い方
大切なのは熊手の買い方。
やたら値切るのは、自身の願いごとを小さくしてしまうとして、あまり良いことではないとされます。
ところが、高額のものを大きく値切り、値引き額をそのまま御祝儀として店主に渡すのが最も「粋」な買い方ともされています。
う~ん、難しい。
そんな価値観での駆け引きが、熊手の買い方のコツのようです。
商談成立の「手締め」
そして、威勢のよい商談成立の「手締め」が醍醐味とも。
「手締め」は高額の熊手のみの特権ですが、常連さんの来店や御祝儀を弾んだときにも手締めをするとも。
さぁ、お気に入りのお店を見つけ、毎年、通ってみましょう。
花園神社の基本情報、アクセス
●花園神社
主祭神:倉稲魂命、日本武尊、受持神
東京都新宿区新宿5丁目17-3
交通アクセス: 東京メトロ丸の内線、副都心線、都営新宿線「新宿三丁目駅」E2出口 徒歩0分。JR小田急線、京王線「新宿駅」東口 徒歩7分。
公式HP: 東京新宿鎮座 花園神社 トップページ
まとめ
酉の市に行った折には、まずは花園神社に参拝しましょう。
この社の創建は不明ですが、徳川家康江戸入府時には既に鎮座して、のち、内藤新宿が設けられた折、その総鎮守とされたといわれます。
その華麗な社名の由来とは、古く、花園神社は現在の南の地に鎮座していましたが、寛政の頃、朝倉某という旗本がその地に下屋敷を拝領したため、尾張公の別邸内であった現在地を頂き、その地が花が咲き誇る花園であったため「花園」の名を得たそうです。
境内の末社、「威徳稲荷神社」は夫婦円満、子宝、縁むすび、恋愛成就のパワースポット。
祠の前の上部には巨大な木造のモノ、裏手に石造の「珍宝」が鎮座、それを撫でるとご利益にあずかるといわれます。
同じく末社、「芸能浅間神社」は芸能人の信仰が篤く、多くの歌手やタレントが名札を奉納しています。
花園神社の社殿の鮮やかな朱塗りは、殊に、開運招福の象徴。
毎年60万人もの人が訪れる、花園神社の酉の市は要チェック。